
CAD・派遣・転職2019.06.21
スキルや資格によって大きく変動する建設業の年収とは
オリンピックや復興需要などで空前の好景気と言われる建設業界ですが、そんな建設業界の年収について、資格や年齢別に詳しく紹介していきます。
建設業の平均的な年収とは?
建設業界の年齢別の年収は、ゼネコンクラスの20代で490万円、中小企業の20代で440万円程です。
これが30代になると少し差が開き、ゼネコンクラスの30代は750万円、中小企業の30代は、630万円程になります。
40代になると差は更に大きくなり、ゼネコンの40代は900万円を超えるのに対して、中小企業の40代は760万円ほどとなり、その差は140万円にもなります。
2020年のオリンピックを前にして、建設業界は好景気になっており、2016年以降は多くのゼネコンでバブル期以上の過去最高収益を記録しています。これにより、社員の年収がアップしている企業が多いようです。
企業の規模の他に年収を決める、大きな要素には以下のようなものがあります。
・有資格者
・経験年数
・残業の量
・役職
建設業界では他の業界と比較すると、資格や経験という要素が大きく年収に関係しているようです。それでは、次の章で詳しく見ていきましょう。
建設業での年収はスキルや経験で大きく変わる
有資格者である事は、建設系の企業で働く場合、特に大きな強みになってきます。
技術系の社員の年収は、もちろん資格の有無によって変わってきますが、建設業界では、直接技術業務に関わらない事務職の社員でも、資格を持っていると有利になります。
これは国や地方自体の仕事を受注する場合、有資格者の数が企業の技術レベルを表すひとつの指標となっており、有資格者は業務の中で使わない場合でも、持っているだけで重宝されることになります。
資格のランクによっても年収は変わってきます。建築士の場合だと、一級建築士の平均年収が640万円程なのに対し、二級建築士の平均年収は480万円程と、おおよそ160万円もの開きがあります。
日々、おこなっている業務は同じでもこれだけ年収に差があると、資格の重要度がわかるのではないでしょうか?
一級建築施工管理技士や一級土木施工管理技士など、建設系の資格は実務経験がなければ受験する事ができないものも多く、必然的に仕事をしながら取得しなければならないので、大変さもあります。
しかし、一度取得してしまうと定年まで続く手厚い資格手当の恩恵を受ける事ができるという、大きなメリットもあるので、忙しい仕事の合間を縫って努力する価値はありそうです。
また、建設業界では経験年数も重要で、建築設計の場合は一人前になるまでに7年とも10年とも言われている事もあり、その企業での在職年数より、建設業界での経験年数が重要視される傾向もあります。
転職したとしても、前職での経験が大きく評価されるというのは、転職を考えている方にとっては嬉しい事ではないでしょうか。
建設業界で年収を増やすなら転職も視野に!
建設業界では、好景気で仕事が溢れ、全体の年収がアップしているにも関わらず、深刻な技術者の不足が問題になっています。
これはリーマンショックの後、厳しい建設不況の中、多くの技術者が業界から去ってしまったという事もひとつの原因になっています。
また、就職氷河期と言われた時代、多くの企業が新卒者の採用を企業が見送った為、30代後半〜40代後半までの技術者が育っておらず、現在になって、その世代が大きく不足しているという事も背景にあるようです。
しかし、このような建設業界の事情は、スキルや資格を持っているのにもかかわらず、現在の年収に満足していないという方にとっては、プラスに働くのではないでしょうか?
現在、建設系の技術者は、売り手市場になっており、転職して年収アップを狙いたい人には、チャンスが到来しています。
中でも現場に必要不可欠な、施工監理技士の年収は年々上昇しており、施工管理技士で年収に不満のある技術者の方は、転職する事を考えてみる価値がありそうです。
施工管理技士の年収は年々上昇しており、800万以上稼ぐ技術者が普通になってきているという実態があるようです。
先に30代〜40代の技術者が不足していると述べましたが、建設業界では技術と資格さえ持っていれば、50代や60代になってからでも転職して、年収をアップさせる事が十分に可能です。
ベテランエンジニアの方も、上がらない給料に不満を持ちながら、現在の会社で定年を迎えるより、転職して納得できる年収を貰える会社でキャリアを終える道を考えてみてはどうでしょう。
今回は建設業界の年収について紹介してきましたが、自分の持っているスキルや経験と建設業界の年収を比べてみて納得できるものでしたでしょうか?
建設業界の転職を考えているのであれば、ぜひアクト・テクニカルサポートの建設WALKERへ登録してみてはいかがでしょうか。
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